私と卵巣がんとねこの日記

卵巣がんになった経験と50代夫婦と保護猫との暮らし

ねこのあおっぱな

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明け方からくしゃみをしていたみったん。

朝になり鼻水が止まりません。

拭いてもぷくぷくと出てくるのははじめて。

昨日から食欲が少し落ちていました。

 

「あおっぱな」ってやつ。

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すぐに病院を予約しました。

病院に着いてから、鳴きながらゲージの中でぐるぐる。
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診断結果は感染症。年に一回はかかります。

抗生剤と目薬で経過を見ます。

 

「鼻水に血液がいつも混じる様なら、他の病気かも知れないので血液検査に来てください」と主治医に言われました。

 

他の病気って?「鼻の癌です」

ひぇー。癌はつらいよ。

私と同じ癌にならなくていいよ。

 

私は癌になったとき死を考えました。

1番に考えたのは主人のこと。

 

家計簿とか全部私だから、いなくなったら困るだろうから1人にはできない。

 

だから「もし先に死んだらすぐに迎えに行くから、それまでは待っていてね」と伝えました。

 

ごはん作り以外は全部綺麗に出来るからおそらく実際にはひとりでも大丈夫とは思うけど。猫もいるし。

主人は几帳面。いつも綺麗で丁寧。

 

看護実習中の話。私達は看護学校の同級生。

主人の受け持ち患者さんはいつもきれいでした。

布団の角までピーンとしわひとつないほどです。

 

「丁寧に看護をしているんだなぁ」と温かい気持ちになり尊敬しました。

 

私は目先のことだけに集中してしまい、丁寧さに欠けていました。それからは「丁寧に綺麗に」を心がけています。

 

癌になって2番目に考えたことは

「やっぱり最後はお家で死にたい」

往診医まで誰にするか考えたほどです。

 

痛みは我慢できなくなったら往診医に麻薬や眠れる点滴をお願いして、

 

訪問看護さんには毎日きてもらい、家族の精神的ケアもお願いする。

 

看護師は患者のケアをしながら亡くなるまでの経過を

家族に伝えていくことで家族は最後のときをあわてずに迎えられます。

 

温かいお布団で

家族に見守られて

息を引き取る。

映画でよく見る「今までありがとう…」

なんて言葉は最後には出せないけど、

こんなに幸せなことはないと思います。

 

生涯でよほど悪いことをしなければ、そうなれるのかな。

 

人が亡くなる時は潮の満ち引きで、引き潮の時だと言われています。明け方が多いように思います。

 

今後、どうしても最後のお見送りをしたい場面に遭遇したら、

 

「最後は一緒にいたいから、私が来るまでは先に逝かないでね、待っていてね」

と元気なうちに前もって約束して下さい。

 

患者さんは、ご家族が到着するまで待っていてくれます。

 

みったんは大丈夫よ。

お薬飲んで、もう遊んでるから。

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よかった。

 

私もみったんもまだまだ死にませんよ。

 

お読みいただきありがとうございます

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